タンパク質の代謝(タンパク質とは)

タンパク質とは、アミノ酸が鎖状に繋がって出来た栄養素の一つです。アミノ酸はタンパク質を構成する最小単位です。
体内におけるタンパク質の種類は、約10万種あり、全て20種類のアミノ酸から出来ています。

肉や魚などのタンパク質は、そのままでは分子量が大きすぎて吸収できません。
体内でペプチドと呼ばれる状態になり、最終的にアミノ酸まで分解されます。そして小腸で吸収されたあと、肝臓へ運ばれます。

ペプチドとはアミノ酸とアミノ酸が結合した状態のことをいいます。タンパク質は多数のアミノ酸がペプチド結合したのもなのです。
また美容で有名な成分のコラーゲンの最小分子もアミノ酸で、ビタビンCなどでアミノ酸から合成されます。

タンパク質の代謝(肝臓では・・・)

同じ人間の皮膚でも、手のひらと腕、頭皮、唇と、そのつくりは全て違います。
肝臓に運ばれたアミノ酸は、体の各器官に運ばれ、皮膚や筋肉など、部位に合わせた形のタンパク質に再度組み換えられます。

一方、寿命が終わった細胞のタンパク質はアミノ酸に分解されます。分解されたアミノ酸のうち、まだ使えるものはリサイクルされ、食事によおて取り込まれた新しいアミノ酸と一緒なって、体の細胞や組織を新につくります。60kgの男性の体内では、一日約180gのタンパク質がつくられています。

成人男性のタンパク質摂取量は一日70gですから、体内では半分以上のタンパク質がリサイクルされている事になります。
また使えないものについては、TCA回路に入り、エネルギーとなって使われ、残りは尿素となり排出されます。

タンパク質の代謝(各器官では・・・)

脂質や糖質には、皮下脂肪という決まった貯蔵庫がありますが、アミノ酸には決まった貯蔵庫がありません。
血液をはじめ、組織内など、各所に存在しています。これをアミノ酸プールと呼びます。

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