排泄(大腸では・・・)

食べ物は、小腸でほとんどの栄養分が吸収され、大腸に入った時点では食物繊維と水分の状態になります。
そこで大腸では、主に水分を吸収しながら、カスとなった食べ物を「捨てる」準備を始めていきます。

大腸は、約1,5mの長さで、小腸の周りを「の」の字に囲んでいます。食べ物をゆっくりと動かし、前へと押し出しながら、水分を吸収していきます。

腸内で吸収される水分は、一日約1〜3リットルになります。大腸に滞るほど水分が吸収され便秘になります。
また、大腸では多くの腸内細菌が活動していて、その種類は約100兆個にも及びます。腸内細菌の力を借りながら、さらに食べ物の分解は進んでいきます。

小腸で吸収できなかったタンパク質を分解するのも腸内細菌の仕事です。「肉を食べるとオナラや便がくさい。」というのは、タンパク質を分解したときに、においの成分が作られるからなのです。

また腸内細菌のうち、乳酸菌などの善玉菌は、食物繊維をエサに、腸内環境を整えます。だからこそ「快便」には食物繊維が必要なのです。大腸を通り、固形になった食べ物は、直腸から便として排泄されます。
食べ物はを口に入れてから24時間後、ようやく消化の旅は終ります。

排泄(腎臓では・・・)

大腸で吸収された水分は、血液にのって、老廃物や有害物質と一緒に腎臓に集められます。
腎臓は血液をリサイクルするための浄化を行う器官です。

左右にネフロンと呼ばれる約200万個の浄化装置があります。ネフロンには糸球体と呼ばれる、まりの様な毛細血管の玉があり、まだ使える栄養分や水分と、不要物とに分けられます。

不要物は膀胱を通り、尿として体外に捨てられます。ここがうまく働かない場合、人工的に血液をろ過する必要があります。これが人工透析です。

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